ブラインドテニスの日

「ブラインドテニスの日」:競技誕生30周年にあたって 2020/10/21

この度、日本ブラインドテニス連盟は競技誕生30周年にあたり、
10月21日を「ブラインドテニスの日」と定めることとし、
以下のメッセージを全国の関係者の皆さまにお送りいたします。

全国のプレーヤー、サポーターの皆さまへ

ブラインドテニスが生まれたのは、いまからちょうど30年前の1990年10月21日
のことでした。その日、埼玉県所沢市にある国立身体障害者リハビリテーションセンター
において第1回日本視覚ハンディキャップテニス大会が開催されたのです。
(視覚ハンディキャップテニスは2009年よりブラインドテニスと改称)

3次元の球技として視覚障害者でもプレーできるテニスへの模索は、それ以前の
1980年代半ばから始まっていましたが、用具や競技規則などの諸条件が整い、
全国大会の開催という形で結実することで、
ここに一つの競技スポーツとして確立したと言えるのです。

また、第1回の大会当日には、競技の普及を推進する統一的な組織として、
当連盟の前身である日本視覚ハンディキャップテニス協会の設立も決議されました。
すなわち、第1回大会という場は、競技確立という成果であるとともに、
その後、本テニスが国内各地および海外へも普及し、発展していくための
土台が作られた、出発点でもあったのです。

ここで、30年後の今日も、競技会開催や普及事業など私たちのこれからの活動を考える
うえでとりわけ重要だと考えられるのは、当時、用具の開発、技術指導、競技規則の作成
など、競技確立の過程においては、リハビリテーションセンターの体育教官をはじめ、
多くの障害者スポーツ関係者、日本女子テニス連盟の方々による
ご支援、ご協力が欠かせなかったこと、
また、視覚障害当事者も特にボール開発や実技を通して能動的な役割を果たしたこと、
そしてそれらすべての関係者の熱意と努力が一つになって実を結んだのが
第1回大会だったということです。

このようにブラインドテニス誕生の歴史を振り返り、1990年10月21日という日の
持つ意味をあらためて想起し、ここに、当連盟理事会は、
10月21日を「ブラインドテニスの日」として定めることとしました。
30周年は本年1回限りですが、ブラインドテニス誕生の日を、来年以降も毎年記念する
ことにより、この日を、プレーヤー、関係者の方々とともに、ブラインドテニスの
さらなる普及、発展に取り組む決意を新たにする機会としていきたいと思います。
今後とも、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

10月21日 ブラインドテニス誕生の日に
日本ブラインドテニス連盟会長 大野博文
*[PDF書類]